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音声

MP3の音質 128・192・320kbpsの違いと容量

2026.09.30 更新 · 4分で読めます

MP3の128・192・320kbpsは、1秒あたりのデータ量の違いです。長さ別の容量の計算方法と公式資料の目安、動画から音声を取り出すときのビットレートと「元の音声のまま」の選び方をまとめました。

動画MP3変換をすぐに使う

MP3の128・192・320kbpsは、音声1秒を保存するのに使うデータ量(ビットレート)です。固定ビットレートで保存すれば容量はビットレートと長さから計算でき、同じ長さなら192kbpsは128kbpsの1.5倍、320kbpsは2.5倍の容量になります。ビットレートが高いほど音質がよくなる余地はありますが、元の音声よりよくなることはないため、まずは初期値の192kbpsで保存して聞いてみるのがおすすめです。

kbpsは1秒あたりのデータ量

kbpsは「キロビット毎秒(kilobits per second)」の略です。この記事では、1kbpsを毎秒1,000ビット、8ビットを1バイトとして計算します。

MP3(MPEG-1 Audio Layer III)は非可逆圧縮の形式です。MDNの解説によると、MPEG-1のMP3は32kbpsから320kbpsまでの決められた値の中から1つを使います。128・192・320kbpsはいずれもこの一覧に含まれ、320kbpsが最も高い値です。同じ解説では、ビットレートが高いほど音質が高くなりうる一方、ファイルは大きくなりやすいと説明されています。

固定ビットレート(CBR)は最初から最後まで同じビットレートを使い、可変ビットレート(VBR)は指定した品質を保つように部分ごとにビットレートを変えます。CBRなら容量を事前に計算しやすくなります。

長さ別の容量の計算

CBRのMP3の容量は、次の式で計算できます。

容量(バイト)= ビットレート(kbps)× 1,000 × 長さ(秒)÷ 8
ビットレート 1秒 1分 10分
128kbps 16,000バイト 960,000バイト(約938 KB) 9,600,000バイト(約9.2 MB)
192kbps 24,000バイト 1,440,000バイト(約1.4 MB) 14,400,000バイト(約13.7 MB)
320kbps 40,000バイト 2,400,000バイト(約2.3 MB) 24,000,000バイト(約22.9 MB)

表の値は計算値で、実際のファイルとは少し異なる場合があります。KB・MBは当サイトの結果カードと同じく1,024単位で換算しています。1,000単位で数えると、1分あたり0.96 MB、1.44 MB、2.4 MBです。

10秒のテスト用動画(MOV、AAC ステレオ 48 kHz、1.1 MB)の音声を192kbpsのMP3で保存すると235 KBでした(Chrome(デスクトップ)で計測。端末やブラウザによって異なります)。計算値の240,000バイト(約234 KB)とほぼ同じです。

参考までに、MDNでは、圧縮していない48 kHz・16ビット・ステレオの音声は1秒で192,000バイト(192 kB)を占めると説明しています。ビットに直すと1,536kbpsなので、192kbpsのMP3はその8分の1、320kbpsは約5分の1です。192 kBはバイト、192kbpsはビットの単位なので、別の値です。

128・192・320kbpsの選び方

ビットレート 1分の容量(計算値) 128kbps比 向いている場面
128kbps 約938 KB 1倍 容量を小さくしたいとき
192kbps(初期値) 約1.4 MB 1.5倍 まずこの値で聞いてみるとき
320kbps 約2.3 MB 2.5倍 音質を優先したいとき
  • MDNは、MP3のステレオ音声の推奨最低ビットレートとして128kbps(48 kHzの場合)を挙げています。
  • 元の音声より音質がよくなることはありません。元の音質が低い場合、高いビットレートを選んでも容量が増えるだけのことがあります。
  • 違いが感じられるかどうかは、音の種類や再生機器、聞く人によって異なります。同じ部分を2つのビットレートで保存し、聞き比べてみてください。

再エンコードしない「元の音声のまま」

動画の中の音声は、AACやOpusなどのコーデックですでに圧縮されていることがあり、MDNはどちらも非可逆圧縮のコーデックとしています。MP3で保存すると、この音声をいったんデコードしてMP3に再エンコードします。「元の音声のまま」を選ぶと、再エンコードせずに動画の中の音声をそのまま取り出すため、音質は元と同じです。形式は元のコーデックに従い、AACは.m4a、MP3は.mp3、Opus・Vorbisは.oggで保存されます。

入力 保存形式 結果
MOV・10秒(AAC ステレオ 48 kHz)、1.1 MB MP3 192kbps MP3 235 KB
同じMOV 元の音声のまま M4A(AACのまま)159 KB
WebM・10秒(Opus)、829 KB 元の音声のまま OGG(Opusのまま)146 KB

Chrome(デスクトップ)で計測。端末やブラウザによって異なります。再生する端末やアプリがM4A・OGGを開けない場合は、MP3を選んでください。音声だけでなく映像と一緒にMP4にしたい場合は、MP4変換を使えます。映像がH.264で音声がAAC・MP3なら再エンコードせずに形式だけを変え、それ以外の音声はAAC 160kbpsに変換します。

ZEKILO Studioでの手順

  1. 動画MP3変換で、動画か音声ファイルを1つドロップするか[ファイルを選択]で選びます。音声のない動画は、追加した時点で「この動画には音声がありません」と表示されます。
  2. 「保存形式」で「MP3」か「元の音声のまま」を選びます。MP3の場合は「音質(ビットレート)」で128・192・320kbpsから選び、[開始]を押します。
  3. 結果を聞いて確かめ、[ダウンロード]で保存します。

MP3のサンプリングレートとチャンネル数は元の音声に合わせますが、48 kHzを超える場合は48 kHzに、3チャンネル以上は2チャンネル(ステレオ)にまとめます。タイトルなどのタグや撮影場所・機種などのメタデータは、結果ファイルに引き継ぎません。ファイルはブラウザ内で処理され、端末の外に送信されません。

まとめ

  • 128・192・320kbpsは1秒あたりのデータ量です。CBRなら容量は「ビットレート × 長さ ÷ 8」で計算できます。
  • 1分あたりの計算値は約938 KB、1.4 MB、2.3 MBで、320kbpsは128kbpsの2.5倍です。
  • 高いビットレートは音質がよくなる余地を与えますが、元の音声よりよくなることはありません。
  • 再エンコードを避けたいなら「元の音声のまま」を選び、再生する端末やアプリがM4A・OGGを開けない場合はMP3で保存します。

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