GIFアニメを軽くする設定:fps・幅・区間
2026.09.30 更新 · 4分で読めます
GIFアニメの容量は、フレーム数と1フレームのピクセル数で大きく変わります。256色のパレットなどGIFのしくみと、fps・幅・区間・ディザリングの選び方を実測値で解説します。
動画GIF変換をすぐに使う動画からGIFアニメを作るとき、容量を小さくするいちばん確実な方法は、フレーム数と1フレームあたりのピクセル数を減らすことです。フレーム数は区間の長さとフレームレート(fps)で、ピクセル数は幅で決まるため、この3つを調整します。この記事では、GIFという形式の特徴とあわせて、それぞれの設定が容量にどう影響するかを説明します。
GIFはどんな形式か
GIFの仕様(GIF89a)では、色をカラーテーブル(パレット)で表します。カラーテーブルの大きさは2のべき乗で決まり、最大256色です。ファイル全体で使うグローバルカラーテーブルのほかに、画像(フレーム)ごとにローカルカラーテーブルを持てるため、「GIFは1フレームあたり最大256色」とよくいわれます。MDNの解説によると、各画素はこのカラーテーブルを指す8ビットの値で、画像データはLZWアルゴリズムで可逆圧縮されます。
アニメーションは、複数の画像を順番に表示するしくみです。GIFには「1秒あたりのフレーム数」という値はなく、フレームごとに次へ進むまでの待ち時間を1/100秒単位で記録します。10fpsなら、1フレームを0.1秒ずつ表示する計算です。音声は入れられません。
容量を決める3つの要素:区間の長さ・fps・幅
フレーム数は、区間の長さ(秒)にfpsを掛けた値です。
| フレームレート | 5秒の区間 | 10秒の区間 |
|---|---|---|
| 5fps | 25フレーム | 50フレーム |
| 10fps(初期値) | 50フレーム | 100フレーム |
| 15fps | 75フレーム | 150フレーム |
幅を小さくすると、高さも元の縦横比に合わせて小さくなります。そのため1フレームのピクセル数は、幅の縮小率以上に減ります。16:9の動画なら次のとおりです。
| 幅 | GIFの解像度 | 1フレームのピクセル数 | 480px比 |
|---|---|---|---|
| 320px | 320×180 | 57,600 | 約0.44倍 |
| 480px(初期値) | 480×270 | 129,600 | 1倍 |
| 640px | 640×360 | 230,400 | 約1.78倍 |
| 800px | 800×450 | 360,000 | 約2.78倍 |
2つの表は設定値から計算した値です。実際のGIFの容量は映像の内容によって変わるため、この比率どおりにはなりませんが、フレーム数とピクセル数が増えるほど容量が大きくなる点は同じです。容量が大きすぎるときは、次の順に見直してみてください。
- 区間:必要な場面だけを残します。区間を半分にすれば、フレーム数も半分になります。
- fps:10fpsを5fpsにすると、フレーム数が半分になります。そのぶん動きのなめらかさは落ちます。
- 幅:480pxを320pxにすると、1フレームのピクセル数が約0.44倍になります。
実際に作成した結果は次のとおりです。テストパターンで作った合成動画を使っています(Chrome(デスクトップ)で計測。端末やブラウザによって異なります)。
| 入力 | 設定 | 結果 |
|---|---|---|
| 1080p・30秒のMP4 | 0~10秒、10fps、幅480px | 480×270、100フレーム、1.1 MB |
| 640×360・10秒のWebM(829 KB) | 初期値(0~5秒、10fps、幅480px) | 480×270、50フレーム、603 KB |
2つ目の例では、元のWebMは10秒全体で829 KB、そのうち5秒だけをGIFにした結果が603 KBでした。
256色のパレットとディザリング
動画GIF変換は、区間から選んだ場面をもとに256色のパレットを1つ作り、すべてのフレームに使います。空やグラデーションのように色がなめらかに変わる部分は、256色の中で表現するため段差(縞模様)が出ることがあります。
「ディザリング」をオンにすると、異なる色の点を混ぜて段差を目立たなくします。その代わり容量が増えることがあるため、初期値はオフです。容量を優先するならオフのままにして、縞模様が気になるときだけオンにしてみてください。
ZEKILO Studioでの手順
- 動画GIF変換で、動画を1つドロップするか[ファイルを選択]で選びます。MP4・MOV・WebM・MKVを追加でき、プレビューと長さ・解像度が表示されます。
- 「区間」の開始・終了を決め、「フレームレート」(5・10・15fps)と「幅」(320・480・640・800px)を選んで[開始]を押します。オプションの下に予想結果(解像度・フレーム数・おおよその容量)が表示され、20MBを超えそうなときは「GIFが20MBを超えるおそれがあります。fpsやサイズを小さくしてください。」と表示されます。
- 結果カードで容量・解像度・フレーム数を確かめ、[ダウンロード]で保存します。
区間の初期値は先頭から5秒までで、最大30秒です。予想容量はおおよその値で、実際の容量とは異なる場合があります。元の動画より大きい幅を選んでも拡大はしないため、640×360の動画で800pxを選ぶと640×360で作成されます。ファイルはブラウザ内で処理され、端末の外に送信されません。
GIFより動画で送るほうがよい場合
GIFは音声を入れられず、区間が長くなるほど容量が急に大きくなります。Googleのweb.devの記事では、3.7 MBのアニメーションGIFがMP4では551 KB、WebMでは341 KBになった例を挙げ、大きなGIFは動画に置き換えるよう勧めています。
音声が必要な場合や30秒より長い場面、色の再現を重視したい映像なら、GIFにせず動画のまま送る方法も検討してください。動画圧縮で解像度とビットレートを下げ、MP4として保存できます。LINEやメールで送る動画を小さくする方法は、動画の容量を小さくする方法のガイドで詳しく説明しています。
まとめ
- GIFはフレームごとに最大256色のカラーテーブルと可逆圧縮(LZW)を使う形式で、フレーム数とピクセル数が増えるほど容量が大きくなります。
- フレーム数は「区間の長さ × fps」です。区間を短くするかfpsを下げると、フレーム数が減ります。
- 幅を480pxから320pxにすると、1フレームのピクセル数は約0.44倍になります(16:9での計算値)。
- ディザリングは縞模様を目立たなくしますが、容量が増えることがあるため必要なときだけオンにします。
- 音声が必要な場合や長い場面は、GIFではなく動画で送る方法もあります。